㊳Tarkus:Emerson,Lake&Parmer (1971)
ELPのアルバム Tarkusから
Tarkus by Emerson Lake & Palmer
- アーティスト: Emerson Lake & Palmer
- 出版社/メーカー: Jvc Japan
- 発売日: 2002/11/21
- メディア: CD
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演奏時間が20分以上とロックにしては長いですが、激しいインスト曲と叙情的なボーカル曲が組曲として交互にくるので、聴いていてあきません。よく考えられています。
まずは Erupionとなずけられた最初の楽章。重厚なおかつスリリングなリズムに乗って、キース・エマーソンの火を噴くようなキーボードは本当に爽快。問答無用で引き込まれます。
激しいインストの後にくるグレッグ・レイクのボーカル曲は、どれも曲自体が非常に良くて、憶えやすいメロディを持ってます。
この2人のコラボレーションがELPを孤高の存在にしています。
ちょっと蛇足ですが、去年から今年にかけて、私がプログレ三大ベーシストと思っている3人(グレッグ・レイク、ジョン・ウェットン、クリス・スクワイヤー)が相次いで亡くなってしまいました。寂しい限りです。
㊲The Chain:Fleetwood Mac(1977)
めちゃくちゃ売れたFleetwood Macのアルバム 噂 から
スタートはベードラの頭打ちと、ギターつま弾きという、おとなしい始まり。続いて綺麗なコーラス。このバンド、3人(男1女2)のボーカリストを抱えているので、コーラスがカッコいいです。
カッコいいといえばフロントに立つ3人は美男美女だし、リズム隊2人は60年代後半からブルースバンドとしてスタートしている職人。この5人がステージに立つと、見栄えも音も本当にカッコいいです。アルバムがミリオンセラーになるのも分かる。
途中 ブレイクの後、地味なベースのソロになるのでこの曲どうなっていくのかとおもうと、ドラムとギターがはいってきて、分厚いコーラスで盛り上がっていきます。「バンド内のカップルの恋は終わっても、バンドの絆は壊れない!」という歌詞も分かりやすく、音楽性と売れ線が理想的に折り合いをつけたバンドだと思います。
㊱Harbor Lights: Boz Scaggs (1976)
Bozのアルバム シルク・ディグリースから
スローな曲なんですが、このアルバムでスローといえば普通、泣く子も黙るバラード We're All Alone ですよね。私も泣いてしまうほど好きですが、どちらを選ぶかと言われたら、この曲です。
まずイントロのエレピとギター、まさにHarbor Lightsとしか言いようのない音です。そしておごそかに入ってくるBozのボーカルが沁みる。本当に靄のかかった港を眺めている気がしてきます。
しかし、おっとなるのはサビのところのベース。この曲調でそこまで弾きますか、やるなーと思っていると2回目のサビ、おおっすごい、誰だ? ハンゲイトか、こんなすごいことやるんだ、うぉー 物凄いけどまったくうるさくない、何故だ?? と思っていると、曲はいつのまにかアップテンポになって終わっていきました。。
㉟In The Stone:Earth, Wind and Fire (1979)
EW&Fのアルバム I am の一曲目
まずは目の覚めるようなホーンセクション。続いてこれもEW&Fの持ち味である、うねるようなリズム隊がきて、アースを聴いてるな という感じになります。
いつもにましてPOPだなと思っていると、なんと作曲はあのDavid Fosterとのこと。アースっぽくない という人もいますが、Airplayも大好きな私としては、とても嬉しいです。
Aメロ、Bメロともよくできていて清々しく聞けますが、圧巻はサビ(?) 「ネーーバ」のあとのリズム。喰いまくり・跳ねまくりのリズム隊とホーンの絡み。テクニック的に特異なことをやっている訳ではないんですが、このノリが出せないんだなー。踊りながら真面目に聴いてしまいます。
㉞Be My Baby:Ronetts (1963)
Be My Babyといっても日本のロックユニットの曲ではありません。Ronettsです。
最初のドラムパターンは、後にビーチボーイズや大滝詠一がリスペクトをこめてパクってますよね。誰に対するリスペクトかというと、この曲のプロデューサーのフィルスペクターです。
所謂ウォール・オブ・サウンドというやつです。若い頃この曲を始めて聴いた時は、なんかもあっとした音にがっかりした記憶があります。
しかしなんと言っても、このポップスの王道をいく曲、ヴェロニカ(ロニーとは言わない)のハートに直接訴えかけてくる声 素晴らしい!
さらによく聴くとバックにはいろんな音がまじっていて、後半 ドラムなんか叩きまくっているけど、不思議に曲にマッチしている。これがウォール・オブ・サウンドの力なんですね。
㉝Heroes:David Bowie (1977)
アルバムHeroesから、タイトル曲
- アーティスト: David Bowie
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 1999/08/26
- メディア: CD
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イントロから、うまく形容できないんですが、カッコいいです。なんか宇宙的というか、シューゲイザー的というか。
そしてBowieの歌うメロディも、基本的にワンパターンなのですが、それを感じさせずに最後まで聴いてしまいます。
が、これはBowieの歌の説得力というよりは(もちろんそれもあるんでしょうが^ ^)、サウンドの斬新さ、カッコよさが大きく寄与していると思います。
Bowieというと、キワモノ的なイメージがあり、それはそれで好きなんですが、この時期の内省的な音が大好きです。
㉜Got Save The Queen:Sex Pistols (1977)
唯一のアルバム、Never Mind The Bollocksから
結構オーソドックスな所謂ロックのイントロですが、やはり早々にくるジョニー・ロットンのボーカルは強力です。
素直に今の耳で音だけ聴けば、強力なボーカルということなのでしょうが、当時 ビール缶(?)片手に歌っているロットンの映像をいきなり見てしまった者としては、どうしてもそのときの衝撃が忘れられません。
しかもいきなりGot Save The Queen! さすがイギリスって懐が深いですね。
高齢化が進み閉塞感が漂う日本にも、こんなバンドがそろそろ出現するのでしょうか?