㉛Coyote:Joni Mitchell (1976)
アルバム Hejiraの一曲目
- アーティスト: Joni Mitchell
- 出版社/メーカー: Elektra / Wea
- 発売日: 1987/07/07
- メディア: CD
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イントロ、 かっこいいギターのカッティングに続いて、聴いたことのあるベースのハーモニクス。まるでJacoみたい。いつまでたってもJacoなので、モノマネもいいかげんにしろ!と思って調べたら、なんとホンモノでした。
それにしても、なんでこの世界にJacoが?と思いながら聴いていると、何度聴いても耳がベースとギターにしか向きません。
こういう曲調の曲にハーモニクス(しかも頻繁に)をいれるなんて普通思いつきませんが、聴いているとアルバムジャケットの氷の上を滑っている気分。そう思った瞬間に、この曲にどっぷりハマります。もの凄い早弾きとか、Dona Leeとかも凄いけど、こういうところに最も天才を感じますね。
すみません、Jacoの話ばかりになっちゃいました。
㉚Detroit Rock City:Kiss (1976)
今日はキッスです。
単純なギター・ベースのユニゾン2音の繰り返しにギターが被さりドラム。極めて単純で、始めたてのバンドでもそれなりに様になる、これがKissのいいところです。
切り裂く様なポールのボーカルはコスチュームと併せて、ロック少年のハートにせまります。
Kissにはボーカリストが3人いるので、コーラスもかっこいい。
そしてこの曲の最大のハイライトは、最後のギターソロです。早弾きとか全くありませんが、メロディアスでしかも泣かせるツインリード。ホテル・カリフォルニアと併せて、ロック界2大ツインギターソロといったら言い過ぎ?
最初に単純と書きましたが、決して悪い意味ではなく、リスナーの心に素直に入り込む様 計算された曲だと思います。
㉙Mother:John Lenon (1970)
John Lenon(Plastic Ono Band)のMotherです。
なんと鐘の音から始まります。しかもかなり荘厳な音、なんだ一体と身構えていると
マザ〜〜 とジョン、こんなのはビートルズにはありませんでした。ウォラスやブルドックだったのが、「おかあさん、いかないで」。
最後のリフレインになるまで、そんなに叫んでいるわけではないのに、このボーカルの説得力は何なんでしょう。
さらによく聴くと、この曲の伴奏はドラム、ベースとピアノだけです。この最低限の楽器で、この圧力が何故出るのでしょうか、やはりボーカル力?
そして最後の、だんだん発狂するような絶叫。「シンプルが一番難しい」と誰かがいってましたが、まさに体現するような曲です。
㉘Kill The King:Rainbow (1977)
今日はRainbowです。
Long Live Rock N Roll: Deluxe Edition
- アーティスト: Rainbow
- 出版社/メーカー: Polydor
- 発売日: 2012/11/13
- メディア: CD
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タイトルからしておどろおどろしいですが、イントロはリッチー得意のバロック系ギター、続いてコージーのドラムもいつもに増してハイテンション。そしてロニーのボーカルが入ってくると、一気に曲が走りだします。
3人が三つ巴となって曲を強力に引っ張っていきます。例えばクリームやBBAは3人が各々戦っている感じですが、この曲はうまく言えませんが3人で火の玉になって飛んでいる(?)感じ。曲の進行中、一分の隙もなく、息つく間もありません。
そしてエンディング、まるでこちらがマシンガンで撃ち殺されるよう。真面目に聴くには体力がいりますが、久し振りにぶっ飛びたいときには最適な曲です。
㉗Peace Of My Heart:Big Brothers & The Holding Company (1968)
Janis Joplinです。
この声というか歌い方というか、空前絶後です。文字通り魂を歌にぶつけている、凄まじい声です。
Summertime とか、Ball And Chainとか、ブルース系の曲にこの人の本領が最も発揮されるんだと思いますが、私はこの曲での、腹の底からの野太い声でグングン押してくる感じに、もっていかれます。
途中、あまり歌心を感じないうるさいギターソロが入りますが、それを「うるさいわね!」と完全に蹴散らしています。
㉖Draw The Line:Aerosmith (1977)
エアロスミス Draw The Lineからタイトル曲
Draw the Line by Aerosmith (2013-05-03)
- アーティスト: Aerosmith
- 出版社/メーカー: Sony Japan
- 発売日: 2013/05/03
- メディア: CD
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ジャーンと最もポピュラーな始まり、ドラムに続いて、めちゃくちゃ重いベースによるイントロです。
スティーブン・タイラのうねるようなボーカル 本当に素晴らしい。ロックって、やはり不良っぽいのがカッコイイと思いますが、この人はまさに典型ですね。
同じフレーズを何度も畳み掛けてきて、もう一生これだけでいいと聴いているとブレイクがくるので、もう終わりかーと気を抜いていると、なんと最後に恐怖のファルセット。全てのパンクバンドがひれ伏しますね。
㉕Don't Worry Baby:The Beach Boys (1974)
今日はビーチボーイズです。
Shut Down Voume. 2 (Mono & Stereo Remastered)
- アーティスト: Beach Boys
- 出版社/メーカー: Capitol
- 発売日: 2012/09/24
- メディア: CD
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ドラムから始まり、これぞビーチボーイズというコーラスがきますが、もう待ちきれないという感じで、ブライアンのファルセットで必殺のメロディが、がつんときます。
まあなんという素晴らしいメロディでしょう。涙をこらえていると、これも必殺のコーラスが被さってくるのでたまりません。特にマイク・ラブの低音ががっつり効いています。
途中、ギターのカッティングによる普通ならショボいソロがきますが、ボーカルが素晴らしいすぎるので、もうこんなんで充分という感じ。
ブライアンの書く曲にたまにありますが、曲を聴いている間、まさに神が降臨してきている様な雰囲気があります。