私の好きなロック 今日の1曲

私の好きなロック(主に洋楽、たまに邦楽)を毎回1曲ご紹介します。

㉛Coyote:Joni Mitchell (1976)

アルバム Hejiraの一曲目

 

Hejira

Hejira

 

イントロ、 かっこいいギターのカッティングに続いて、聴いたことのあるベースのハーモニクス。まるでJacoみたい。いつまでたってもJacoなので、モノマネもいいかげんにしろ!と思って調べたら、なんとホンモノでした。

 

それにしても、なんでこの世界にJacoが?と思いながら聴いていると、何度聴いても耳がベースとギターにしか向きません。

 

こういう曲調の曲にハーモニクス(しかも頻繁に)をいれるなんて普通思いつきませんが、聴いているとアルバムジャケットの氷の上を滑っている気分。そう思った瞬間に、この曲にどっぷりハマります。もの凄い早弾きとか、Dona Leeとかも凄いけど、こういうところに最も天才を感じますね。

すみません、Jacoの話ばかりになっちゃいました。

 

㉚Detroit Rock City:Kiss (1976)

今日はキッスです。

 

Destroyer

Destroyer

 

単純なギター・ベースのユニゾン2音の繰り返しにギターが被さりドラム。極めて単純で、始めたてのバンドでもそれなりに様になる、これがKissのいいところです。

 

切り裂く様なポールのボーカルはコスチュームと併せて、ロック少年のハートにせまります。

Kissにはボーカリストが3人いるので、コーラスもかっこいい。

 

そしてこの曲の最大のハイライトは、最後のギターソロです。早弾きとか全くありませんが、メロディアスでしかも泣かせるツインリード。ホテル・カリフォルニアと併せて、ロック界2大ツインギターソロといったら言い過ぎ?

 

最初に単純と書きましたが、決して悪い意味ではなく、リスナーの心に素直に入り込む様 計算された曲だと思います。

 

 

 

㉙Mother:John Lenon (1970)

John Lenon(Plastic Ono Band)のMotherです。

 

ジョンの魂

ジョンの魂

 

 なんと鐘の音から始まります。しかもかなり荘厳な音、なんだ一体と身構えていると

 

マザ〜〜  とジョン、こんなのはビートルズにはありませんでした。ウォラスやブルドックだったのが、「おかあさん、いかないで」。

最後のリフレインになるまで、そんなに叫んでいるわけではないのに、このボーカルの説得力は何なんでしょう。

 

さらによく聴くと、この曲の伴奏はドラム、ベースとピアノだけです。この最低限の楽器で、この圧力が何故出るのでしょうか、やはりボーカル力?

 

そして最後の、だんだん発狂するような絶叫。「シンプルが一番難しい」と誰かがいってましたが、まさに体現するような曲です。

 

㉘Kill The King:Rainbow (1977)

今日はRainbowです。

 

Long Live Rock N Roll: Deluxe Edition

Long Live Rock N Roll: Deluxe Edition

 

 

タイトルからしておどろおどろしいですが、イントロはリッチー得意のバロック系ギター、続いてコージーのドラムもいつもに増してハイテンション。そしてロニーのボーカルが入ってくると、一気に曲が走りだします。

 

3人が三つ巴となって曲を強力に引っ張っていきます。例えばクリームやBBAは3人が各々戦っている感じですが、この曲はうまく言えませんが3人で火の玉になって飛んでいる(?)感じ。曲の進行中、一分の隙もなく、息つく間もありません。

 

そしてエンディング、まるでこちらがマシンガンで撃ち殺されるよう。真面目に聴くには体力がいりますが、久し振りにぶっ飛びたいときには最適な曲です。

 

 

㉗Peace Of My Heart:Big Brothers & The Holding Company (1968)

Janis Joplinです。

 

Cheap Thrills

Cheap Thrills

 

 

この声というか歌い方というか、空前絶後です。文字通り魂を歌にぶつけている、凄まじい声です。

 

Summertime とか、Ball And Chainとか、ブルース系の曲にこの人の本領が最も発揮されるんだと思いますが、私はこの曲での、腹の底からの野太い声でグングン押してくる感じに、もっていかれます。

 

途中、あまり歌心を感じないうるさいギターソロが入りますが、それを「うるさいわね!」と完全に蹴散らしています。

㉖Draw The Line:Aerosmith (1977)

エアロスミス Draw The Lineからタイトル曲

 

Draw the Line by Aerosmith (2013-05-03)

Draw the Line by Aerosmith (2013-05-03)

 

 ジャーンと最もポピュラーな始まり、ドラムに続いて、めちゃくちゃ重いベースによるイントロです。

 

スティーブン・タイラのうねるようなボーカル 本当に素晴らしい。ロックって、やはり不良っぽいのがカッコイイと思いますが、この人はまさに典型ですね。

 

同じフレーズを何度も畳み掛けてきて、もう一生これだけでいいと聴いているとブレイクがくるので、もう終わりかーと気を抜いていると、なんと最後に恐怖のファルセット。全てのパンクバンドがひれ伏しますね。

 

㉕Don't Worry Baby:The Beach Boys (1974)

今日はビーチボーイズです。

 

Shut Down Voume. 2 (Mono & Stereo Remastered)

Shut Down Voume. 2 (Mono & Stereo Remastered)

 

 ドラムから始まり、これぞビーチボーイズというコーラスがきますが、もう待ちきれないという感じで、ブライアンのファルセットで必殺のメロディが、がつんときます。

 

まあなんという素晴らしいメロディでしょう。涙をこらえていると、これも必殺のコーラスが被さってくるのでたまりません。特にマイク・ラブの低音ががっつり効いています。

 

途中、ギターのカッティングによる普通ならショボいソロがきますが、ボーカルが素晴らしいすぎるので、もうこんなんで充分という感じ。

ブライアンの書く曲にたまにありますが、曲を聴いている間、まさに神が降臨してきている様な雰囲気があります。