私の好きなロック 今日の1曲

私の好きなロック(主に洋楽、たまに邦楽)を毎回1曲ご紹介します。

74.Street Fighting Man:Rolling Stones (1968)

アルバム Beggar’s Banquetより

 

Beggars Banquet

Beggars Banquet

 

Stonesというと、以前ご紹介した Honky Tonk Womenのように、所謂「緩い」感じがカッコいいのですが、この曲はビックリするくらい「締まって」います。

 

最初の生ギターの音からして、いつものカントリーっぽい呑気な雰囲気は微塵もなく、続くドラムの音も弾丸を撃ち込んでいるよう。そしてミックのボーカル。「ぎみー ざ ほんきぃとんく ぶるーす」とか歌っている人とは別人のような緊迫感。その後 oasisも含めて色々な人達がこの曲をカバーしていますが、誰もこのバージョンのレベルに達していないし、私の知る限り、Stonesさえも達していないと思います。

 

緩いStonesが好き と以前書きましたが、この曲だけは別格です。なぜ突然、こんな曲ができ、こんな演奏ができたんでしょうか?バックで不気味に流れるシタールも効いているし、あまり語られませんがビル・ワイマンのベースも重要だと思います。

 

この頃のStonesのイメージって、Satanic Majestiesのようにビートルズの真似しんぼというイメージがあり、このBeggars Banquetも真っ白なジャケットがオリジナルだと思っていたので、「またかよ」と思いながら聴いた覚えがありますが、悪魔を憐れむ歌 で おっ と思い、この曲でぶっ飛びました。Stonesが大きな一歩を踏み出したと思いました。