私の好きなロック 今日の1曲

私の好きなロック(主に洋楽、たまに邦楽)を毎回1曲ご紹介します。

91.Something:The Beatles (1969)

アルバムAbbey Roadより

 

ABBEY ROAD

ABBEY ROAD

 

 

ジョージ・ハリスンの名作です。ジョージの曲って、ポールのような天才的な閃きという感じではなくて、なんか考え抜いた末という感じが個人的にはします。

 

印象的なギターリフのあと、すぐにボーカル。 もうここだけで、ちょー名曲の予感。続くサビも歌詞共々 泣けます。

 

ですが、私がこの曲で一番好きなのは、実はギターソロのところ。ジョージのギター、リンゴのドラム、ポールのベースに、(多分)ジョージ・マーティンのストリングス。すべての楽器が恋する切なさを奏でていて、本当に感動します。特にギターソロの継ぎ目に合いの手のように入るリンゴのタム。こういう歌うドラムって、どうしたら叩けるんでしょう?

 

全然別の話ですが、何年か前にポール・マッカートニーが来日して、コンサートを観に行った時。このSomethingを、ポールがウクレレで歌い出したんです。この曲がウクレレにあっているとはとても思えず、正直ちょっとがっかりしました。(やはりジョージのことは、ちょっと下にみているのかな とさえ思いました。)

ところが‼️ ギターソロに入った瞬間、完コピになり、しかもジョージの映像が映し出され、身体中から涙がでました。

しかも、ジョージは生前 ウクレレをよく弾いていたという話を聴き、さらに涙です。

「ごめんなさい、ポール」

 


Paul McCartney - Something (Legendado em PT- BR) Live HD

90.I Want You,I Need You,I Love You:Elvis Presley (1956)

アルバム Elvis Presleyから

 

 

この曲はこのアルバムのボーナストラックに入っていたので、オリジナルには入っていないですね。また、ブログテーマに反して、1950年代の曲です(^^)

 

Elvisって、お恥ずかしながらあまり聴いていなくて、「Costelloか?」とか思ってしまう世代なんですが、まあロックをまがりなりにも語るには、挙げてみるべきだろうと思いました。

 

で、Elvisの知っている曲をいろいろ思い浮かべましたが、一番好きなのがこの曲だと思いつきました。一般的に有名というか、所謂Elvisっぽいのは、Hound Dogとか、アップテンポの曲なんでしょうが、私はmiddle〜slowテンポな曲が好きです。

 

極めて私見ですが、それまでの白人男性のポップス系バラードの曲って、ゆったりと歌い上げるというのが大半だったと思うんです。でもこの曲は、スローなのにも関わらず、Elvisが性急というか、まるでさかりがついたように歌っています。我慢できない という感じ。スローをこんな感じで歌い切るのって、意外と難しいのではないでしょうか。

 

因みに、「さかり」をグループで演ってさらにヒットさせたのがBeatlesだと、これも勝手に思っています。さらに因みに、AKBのヒット曲 ヘビー・ローテーションのサビの歌詞は、きっとこの曲からですよね。

 


I want you, I need you, I love you Elvis Presley

89.Wonderful Tonight:Eric Clapton (1977)

アルバム Slowhandから

 

Slowhand 35th Anniversary [12 inch Analog]

Slowhand 35th Anniversary [12 inch Analog]

 

 

このブログでClaptonは、CreamやBlind Faceしか紹介していないとに気づき、どの曲にしようかと考えた瞬間にすぐに思いついたのはこの曲でした。

 

Creamで弾きまくるClaptonが大好きだった昔の私は、その後の活動にはあまりピンとこず、所謂三大ギタリストではその他の2人ばかり聴いていました。461 Ocean Boulevardもあまり響かず、確かその次に出たのがこのSlowhandだったと思います。

 

一曲目のCocaineがまさにその頃のClaptonで、フンフンと軽く聞いていて二曲め。遠くの方からClaptonのゆったりしたギターが聴こえてきて、拍手、 あ ライブなんだ   と聴いていると、曲の雰囲気にドンドン引き込まれていきました。ギターソロも音数は最小限でOver Driveもかかっていない だけどかっこいい。こういうゆったりした曲の真のカッコよさを感じさせてくれた曲でした。

 

何度か聴いていると、女性とパーティに行く前および行った後の歌だということも分かってきて、「カッコいい、こんな恋愛がしたい」などと思ったものでした。

結婚してうん十年たった今の耳で聴くと、また違った感想をもちますね。内容はナイショですが(^^)

 


Eric Clapton - Wonderful tonight

 

 

88. Venus and Mars/Rock Show/Jet :Wings(1976)

Wingsのライブ、Wings Over Americaより

 

Wings Over America

Wings Over America

 

 

大昔、まだ子供だった頃、テレビでこのWingsのライブをやっていて、魂をもっていかれました。そういえば同じ頃 Stonesのライブもやっていたことがあって、2大 魂をもっていかれライブ(?)でしたね。

 

ロックコンサートなのに意外に静かな始まりで、「えーっ こんな静かなまま終わっちゃうのか?」なんて思った記憶があります。今この曲を聴くと、心があの頃にもどって、何故かちょっと切なくなります。

 

ところが、突然Rock Showに繋がります。こちらの高揚感を見透かして、ギターがひたすら上昇するフレーズそしてポールのシャウト。サウンドは激しいけど、メロディはポップという、まさにビートリー。それにしても、こういう曲のPaul MacCartneyのボーカルって、ほんと凄まじいですね。

 

そして畳み掛けるようにブラスがはいってきて Jet。「u uu u〜 uu u〜 uu」のコーラスも新鮮。ちなみに私、リッケンバッカーを弾くポールの立ち姿って、大好きなんです。地球上で一番かっこいいベースの弾き方だと思っています。

 

ライブが終わった時点で90%は魂持っていかれましたが、残りの10%で、見たのがBeatlesではない寂しさを感じていました。「BlackbirdやYesterdayは、Beatlesの曲だ!」

 


Venus and Mars - Rock Show - Jet - Paul McCartney And Wings 1976 Remastered

87.Peg:Steely Dan (1977)

アルバム Ajaから

 

Aja

Aja

 

 

正直、純粋ロック少年だった頃は、このバンドの良さが分かりませんでした。プログレを聴き出して、FUSIONからJAZZに遡るという聴き方をしているなかで、ふと聴いたらとても良かった という感じです。

で、この曲の何が好きかというと、リズム隊とギターソロです。特にこの跳ねたベース。途中スラップもやっていますが、まずロックでスラップは新鮮だったのと、その音がスラップ特有のベキベキしてなくて、モコモコ(?)した感じが、何とも言えず格好いい。

 

さらにギターソロ。これも最初聴いたときは「何?この変なソロ」でしたが、ある知り合いのギターリストが凄いと言っていて、聴けば聴くほど凄さが分かりました。ある本によると、ここのソロはいろいろなギターリストで何度も録り直したそうですね。しかもこのソロは尊敬するジェイ・グレイドン御大だったという。

 

ロックは爆音で聴くだけのものではないことを教えてくれたアルバムです。

アルバムタイトル曲のSteve Gaddも凄まじいし。

 

 

86.Burn:Deep Purple (1974)

アルバム Burnから

 

紫の炎【30th アニバーサリー:SHM-CD】

紫の炎【30th アニバーサリー:SHM-CD】

 

 

このバンドもメンバーチェンジや解散、再結成を繰り返していますが、このアルバムはいわゆる第3期 最初のアルバムです。

 

第2期はイアン・ギランというハイトーンの強力なボーカリストがいましたが、脱退してしまうということで、一体どうなってしまうんだろうとドキドキしながらこのアルバムに針を落とした(古! でも最近復活してますね)ら、ハスキーだけど格好いい新ボーカリスト デイヴィッド・カヴァーデールの声が聞こえてきて、思わずガッツポーズをした記憶があります。

 

そしてビックリしたのは「バーーーン」のところ、なんとハモっている!! いままでのパープルではあり得なかったので、とてもビックリしました。調べたら新しいベーシスト(グレン・ヒューズ」が歌っているとのこと。なんか幅が広がった感じがしました。

 

考えてみると、リッチーって優れたロックボーカリストを見つけてくるのが上手いですよね。この後もレインボーで、ロニー・ジェームス・ディオ等々、優れたボーカリストを入れているし。

 

曲も、切迫感があるギターリフもいいし、リッチーやジョン・ロードのバッハ的なソロもあるし、文句なしです。

 

以下は伝説のカルフォルニア・ジャムでのライブです。


Deep Purple - Burn

 

85.We Are The Champions:Queen(1977)

アルバム News of the Worldから

 

News Of The World

News Of The World

 

 

それまでのクィーンといえば、フレディが中心になったオペラ風な曲か、ブライアンを中心ににしたギター主体のハードロック系か ほとんどがどちらかのパターンだったと思いますが、この曲で一段脱皮したと思っています。

 

Bohemian Rhapsodyのようなぶっ飛んだ曲をだし、それがヒットしてしまうと、どんどんその道の深みにはまっていってもおかしくないと思います。一時ちょっと迷っている感じもありました。

 

でもこの曲をだしました。フレディの歌唱力にかけて、ギターソロも、派手なコーラスもありません。曲の長さもほとんど3分。でもこの曲がいいです。素直にフレディの歌に酔いしれてしまいます。

 

それにしても、「俺たちは世界一だ」なんて拳を振り上げて歌う姿が様になるひとなんて、あと誰がいるでしょう?カリスマ性って定義が難しいですが、私的にはフレディがカリスマ性ナンバーワンです。

 

1985年のlive aidで、なんの飾り毛もない格好でこの曲を歌う姿は、今でも鳥肌が立ちます。

 


Queen - We Are the Champions (Live Aid, Wembley Stadium, 1985)