⑱Cream:Crossroads (1968)
CreamのWheels Of Fireから
ライブです。スタートは3人とも抑えめに演奏しています。クラプトンのギターがいい音。
1回めのギターソロ、流れるようなフレーズです。後半ドラムもベースも激しくなりかけますが、ここは一旦収めます。
そして2回めのソロ、いきなりクラプトンが爆発しますが、それに呼応してジャック・ブルーもジンジャー・ベイカーも熱くなります。
しかし私が最も感心するのは最後のボーカルに入った瞬間、まるで潮がさっと引くように抑えた演奏に戻ります。これが素晴らしい。こういうのを聴くと、ソロの信じられない盛り上がりも計算されたものなんだと思い知ります。真のプロ集団です。
⑰The Kinks:You Really Got Me (1964)
⑯Jeff Beck:Led Boots (1976)
きょうはJeff BeckのWiredから
一曲目からものすごい曲です。前作Blow By Blowで飛び跳ねるリズム隊にやっと耳が慣れてきましたが、それを上回る激しさです。
寸止めのイントロに続いて、カッコいいテーマ、そして息つく間もなくベックのソロです。いつもの情緒性を排除したソロですが、ナラダのリズムに乗って高揚感が高まります。
ここまでは前作Blow By Blowと同じ雰囲気ですが、今回はさらに、2回目のテーマからヤン・ハマーが入ってきます。これがまた凄まじい。もっともっと聴いていたいと思います。
この頃のJeff Beckの音楽はFusionの走りと言われていますが、走りにしてこの完成度は驚異的です。
⑮Deep Purple:Speed King (1970)
Deep PurpleのIn Rockから
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性急にボーカルがきます。音が重い。あまり言われていませんが、この重さはロジャー・グローバーのベースの音が大きく寄与していると私は思います。
バックの重量級の音に負けない、イアン・ギランのボーカルもすごい。
で、ソロに入ると、予想を裏切ってリッチーとジョン・ロードのジャジーな掛け合い。この先どうするの?の心配はまったく無用。ツインギターのあたりから徐々に力づくで盛り上げ、最高潮に至ったところでボーカルに繋げます。
この性急かつ強引だがもっていかれざるを得ない(?)高揚は、パープルの専売特許ですね。
⑭Bob Dylan:Like A Rolling Stone (1965)
今日はボブ・ディラン、Highway 61 Revisitedからの1曲目
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バンッとスネア一発のあと、いろんな楽器が塊になったイントロを経て、まるでラップのようにディランががなりはじめます。
しかし、一番の「Your next meal〜」からサビにかけて、尋常でないテンションになり、そのテンションは何と最後まで続きます。こういう強いボーカルがバントをグイグイ引っ張っていくパターンは、あるようであまりありません。バンドのリズムの乱れまでもがディランのボーカルの強さを示しているようです。
最初に ラップのよう といいましたが、さにあらず。他に類のない、ボブ・ディランという音楽としか言いようがありません。
⑬Jimi Hendrix Experience:Voodoo Child (Slight Return) (1968)
今日の1曲は、エクスペリエンス3枚目 エレクトリック・レディー・ランドの最後の曲
この曲は、ジミヘンのギターの音が一番かっこいいと思います。
ワウワウの効いたおとなしめのスタートなので、ブルース系かなと思わせておいて、すぐにギターが爆発します。
ジミヘンのギターって、ソロがどうとかフレーズがどうとかいう次元を超えていて、ロックスピリットと直結したような音の塊に圧倒されます。当時そんなにエフェクターとかなかったと思うんですが、未だに誰もコピーできない、芯のある音ですね。
⑫T.Rex:20th Century Boy (1973)
今日の1曲はT.Rexのこの曲
Rockって基本的に不良っぽいのが好きですが、個人的に最高に不良っぽくて最高にかっこいいと思うのがのがこの曲です。
いきなりのギターの音がロックしてますが、曲がどうとか、演奏がどうとかいう次元ではなく、塊としてステキだと思います。
某映画の主題歌になって、確か主人公がこの曲のイントロを恍惚と弾くシーンがあったと思いますが、あの感じ ホントよく分かります。