66.Just The Way You Are:Billy Joel (1977)
アルバム The Strangetから
まずはイントロのフェンダー・ローズ。この音がこの曲およびこの時代の、お洒落感を代表している気がします。
そしてBilly Joelの歌いかけるけれども、決して媚びないボーカル。メロディも心に沁みます。
リズム隊が入ってきたあと、2番からは天から降ってくるようなコーラスがきます。10ccのI’m Not In Loveをめざしていたとか? なるほど。
そして私が1番好きなのは次のサビ(?)の部分、メロディもサビも至極ってあるようでなかなかないと思います。このサビのメロディの起伏というか、押し引きが素晴らしい。Billyって 女性を口説くの得意だったんでは?
そしてSaxソロ、こういう曲のSaxってムード歌謡になってしまいがちですが、肩の力が抜けた、曲にマッチしたソロだと思います。
全体的な完成度が高い、何度でも聴いていられる曲です。
65.タイムマシンにおねがい: サディスティック・ミカ・バンド (1974)
アルバム 黒船から
このブログの説明に「おもに洋楽、たまに邦楽」と書きましたが、65回目にして初めての邦楽ロックです。
日本のロックのはしりというと、一般的には はっぴいえんどとか、キャロルとかいわれますが、個人的には、はっぴいえんどの時代には吉田拓郎とかの方がロックしてたと思いますし、キャロルのようなリーゼント・ロック(?)は、当時どうしても好きになりませんでした。
その点、この黒船というアルバムは衝撃でしたし、これなら洋楽にも負けない と当時思いました。
特にこの タイムマシンにおねがい。こんな曲が1974年に日本でつくられたというのは驚きです。イントロからしてぶっ飛びますし、一拍ためて入ってくるボーカルの破壊力も凄まじい。ギターは高中なんですが、意表をついたコードカッティングのみのソロも、一度聴いたら忘れられない。
なんでこのバンドの肩の上にのって、日本のロックバンドが発展しなかったんだろう と思ってしまいます。まぁ、出来過ぎなんですかね。。
64.Highway To Hell:AC/DC (1979)
アルバム Highway To Hellから
久しぶりに、ストレートなロックです。王道のギターリフ、そんなに凝ったリフでは無いのですが、かっこいいし一度聴いたら忘れられない。ロックのリフって簡単なようでとても奥が深いと常々思っております。
そしてシャウト系のボーカル。どストライク、直球勝負のロックです。
アリバム全体を通じて、ずっと直球勝負を貫きます。これってできそうでできないことで、バラードをいれたり、ギターソロに時間をとったり、ブルース系をいれたりと普通少しは変化球をいれるものですが、ほんと この人たちは潔く、同種類のロックで押し切ります。
アルバムで聴いていると飽きてもおかしく無いんですが、何故かこのバンドのロックは飽きません。例えば、車に乗っていて、ガンガンにいきたい時、途中に暗いブルース曲が入っていたりすると勢いが落ちる訳ですが、そういう意味でこのアルバムは裏切りません。気分の時はずっとかけていられるアルバムです。
すみません、アルバムの話になってしまいました。
63.I Want You Back:Jackson 5 (1969)
ファーストアルバム Diana Ross Presents The Jackson 5から
Diana Ross Presents the Jackson 5
- アーティスト: Jackson 5
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- 発売日: 1992/04/13
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前回からのモータウンつながりで。前回がちょっとモータウンらしくない曲とすれば、今回はモータウン どストライクの曲です。
まずはキレキレのギターカッティング、キーボードとベースのユニゾンに続いて当時何とか10才のマイケル・ジャクソンのボーカルです。
こういうノリって、天賦のものなんでしょうね。基本的にボーカルのメロディは1フレーズなんですが、最後までグイグイ引っ張っていきます。
曲、バックのアレンジ・演奏、そしてボーカルすべてがっちり噛み合ってます。モータウンというかポップスの王道。10才にしてマイケル・ジャクソンのベストなのでは?と思ってしまいます。
62.What’s Going On:Marvin Gaye (1971)
アルバム What’s Going Onより
複数人の会話の後、Saxと共にゆったりとしたリズムがきます。
歌い口も穏やかで、曲の雰囲気からはとても反戦歌とは思えません。ソフィスティケートされた というか垢抜けした音楽です。この頃のモータウンでは異色のお洒落感です。
このお洒落感はどこからくるのでしょう?
勿論マーヴィン・ゲイの声、歌い方もありますが、私はベースとストリングスの存在が大きいと、独断ですが思います。
特にこのジェマーソンのベース。一説には酔っ払って弾いたという話もありますが、このゴリゴリではないお洒落なグルーブ感(?)は、なかなか出せないと思います。
しかもアルバム全体でこの雰囲気が維持されており、このアルバムも大好きです。
61.I Will:The Beatles (1968)
ホワイトアルバムから
今まで、何度もビートルズを出そうとするのをずっとこらえてきましたが(だって、このブログがビートルズだらけになってしまうから)、前回の 神、繋がりでどうしてもこの曲です。
まさに天国のメロディ、至福の1分45秒。Paulはこういう素晴らしい曲を、たまにさらっと歌ってきます。
いきなり語りかけるような、でも甘さに流れないボーカルに甘美なメロディ。Paulがやっていると思われる口のベースも効いています。Paulの曲って、最初が完璧すぎてサビが見劣りすることがたまにありますが、この曲のサビは、天国のさらに上に(どこだ)いざないます。もう気を失ってしまいそう。これだけすごいと間奏もいらない。最後にフレーズを3回繰り返してさりげなくおわるところも天才っぽい。
でもとても人間技と思えないのは、同じ人が同じアルバムで、Helter Skelterを書いて歌っていること。もう天国というより、宇宙人ですね。
ライブでもあの歳で、2時間以上歌い通しだったし。。
60. Oh, Pretty Woman:Roy Orbison (1964)
今日は、Roy Orbison
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よく神の声とか天使の声とかいいますが、それが実在するとしたら、私はロック界ではこの人の声がそれだと思います。
バックバンドの演奏は当時としてはとても激しく、Van Halen並です。イントロに引き続いて、神々しいOrbisonのボーカルが来ます。一聴 優しい声質なのに、入ってきた瞬間に曲の景色を変えてしまう位の迫力があります。
私がこの人の声を神の声と思ったのは、実はこの曲ではなく、Traveling Wilburysという、何とGeorge HarrisonやBob Dylanとやったバンドを聴いた時です。
全員がロック界の代表者であるこのバンドのなかでも、Orbisonの声は別格で、他メンバーが引き立て役に私には見えてしまいます。
私的に、声だけでいってしまうのは、ロック界では2人だけ。このRoy OrbisonとJohn Lennonです。