㊱Harbor Lights: Boz Scaggs (1976)
Bozのアルバム シルク・ディグリースから
スローな曲なんですが、このアルバムでスローといえば普通、泣く子も黙るバラード We're All Alone ですよね。私も泣いてしまうほど好きですが、どちらを選ぶかと言われたら、この曲です。
まずイントロのエレピとギター、まさにHarbor Lightsとしか言いようのない音です。そしておごそかに入ってくるBozのボーカルが沁みる。本当に靄のかかった港を眺めている気がしてきます。
しかし、おっとなるのはサビのところのベース。この曲調でそこまで弾きますか、やるなーと思っていると2回目のサビ、おおっすごい、誰だ? ハンゲイトか、こんなすごいことやるんだ、うぉー 物凄いけどまったくうるさくない、何故だ?? と思っていると、曲はいつのまにかアップテンポになって終わっていきました。。
㉟In The Stone:Earth, Wind and Fire (1979)
EW&Fのアルバム I am の一曲目
まずは目の覚めるようなホーンセクション。続いてこれもEW&Fの持ち味である、うねるようなリズム隊がきて、アースを聴いてるな という感じになります。
いつもにましてPOPだなと思っていると、なんと作曲はあのDavid Fosterとのこと。アースっぽくない という人もいますが、Airplayも大好きな私としては、とても嬉しいです。
Aメロ、Bメロともよくできていて清々しく聞けますが、圧巻はサビ(?) 「ネーーバ」のあとのリズム。喰いまくり・跳ねまくりのリズム隊とホーンの絡み。テクニック的に特異なことをやっている訳ではないんですが、このノリが出せないんだなー。踊りながら真面目に聴いてしまいます。
㉞Be My Baby:Ronetts (1963)
Be My Babyといっても日本のロックユニットの曲ではありません。Ronettsです。
最初のドラムパターンは、後にビーチボーイズや大滝詠一がリスペクトをこめてパクってますよね。誰に対するリスペクトかというと、この曲のプロデューサーのフィルスペクターです。
所謂ウォール・オブ・サウンドというやつです。若い頃この曲を始めて聴いた時は、なんかもあっとした音にがっかりした記憶があります。
しかしなんと言っても、このポップスの王道をいく曲、ヴェロニカ(ロニーとは言わない)のハートに直接訴えかけてくる声 素晴らしい!
さらによく聴くとバックにはいろんな音がまじっていて、後半 ドラムなんか叩きまくっているけど、不思議に曲にマッチしている。これがウォール・オブ・サウンドの力なんですね。
㉝Heroes:David Bowie (1977)
アルバムHeroesから、タイトル曲
- アーティスト: David Bowie
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 1999/08/26
- メディア: CD
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イントロから、うまく形容できないんですが、カッコいいです。なんか宇宙的というか、シューゲイザー的というか。
そしてBowieの歌うメロディも、基本的にワンパターンなのですが、それを感じさせずに最後まで聴いてしまいます。
が、これはBowieの歌の説得力というよりは(もちろんそれもあるんでしょうが^ ^)、サウンドの斬新さ、カッコよさが大きく寄与していると思います。
Bowieというと、キワモノ的なイメージがあり、それはそれで好きなんですが、この時期の内省的な音が大好きです。
㉜Got Save The Queen:Sex Pistols (1977)
唯一のアルバム、Never Mind The Bollocksから
結構オーソドックスな所謂ロックのイントロですが、やはり早々にくるジョニー・ロットンのボーカルは強力です。
素直に今の耳で音だけ聴けば、強力なボーカルということなのでしょうが、当時 ビール缶(?)片手に歌っているロットンの映像をいきなり見てしまった者としては、どうしてもそのときの衝撃が忘れられません。
しかもいきなりGot Save The Queen! さすがイギリスって懐が深いですね。
高齢化が進み閉塞感が漂う日本にも、こんなバンドがそろそろ出現するのでしょうか?
㉛Coyote:Joni Mitchell (1976)
アルバム Hejiraの一曲目
- アーティスト: Joni Mitchell
- 出版社/メーカー: Elektra / Wea
- 発売日: 1987/07/07
- メディア: CD
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イントロ、 かっこいいギターのカッティングに続いて、聴いたことのあるベースのハーモニクス。まるでJacoみたい。いつまでたってもJacoなので、モノマネもいいかげんにしろ!と思って調べたら、なんとホンモノでした。
それにしても、なんでこの世界にJacoが?と思いながら聴いていると、何度聴いても耳がベースとギターにしか向きません。
こういう曲調の曲にハーモニクス(しかも頻繁に)をいれるなんて普通思いつきませんが、聴いているとアルバムジャケットの氷の上を滑っている気分。そう思った瞬間に、この曲にどっぷりハマります。もの凄い早弾きとか、Dona Leeとかも凄いけど、こういうところに最も天才を感じますね。
すみません、Jacoの話ばかりになっちゃいました。
㉚Detroit Rock City:Kiss (1976)
今日はキッスです。
単純なギター・ベースのユニゾン2音の繰り返しにギターが被さりドラム。極めて単純で、始めたてのバンドでもそれなりに様になる、これがKissのいいところです。
切り裂く様なポールのボーカルはコスチュームと併せて、ロック少年のハートにせまります。
Kissにはボーカリストが3人いるので、コーラスもかっこいい。
そしてこの曲の最大のハイライトは、最後のギターソロです。早弾きとか全くありませんが、メロディアスでしかも泣かせるツインリード。ホテル・カリフォルニアと併せて、ロック界2大ツインギターソロといったら言い過ぎ?
最初に単純と書きましたが、決して悪い意味ではなく、リスナーの心に素直に入り込む様 計算された曲だと思います。