105.Across The Universe :The Beatles (1970)
アルバム Let It Beより
綺麗な生ギターのイントロもそこそこに、Johnが歌いだします。自然に歌っている感じが、なんとも言えずカッコいいです。いろんな人がこの曲を歌っているのを聴きましたが、ミョーに説教ぽかったり、情感込めすぎたりしてて、なかなかこういう感じになりません。
ちょっと話はずれますが、先日TVで音楽番組みていたら、女性シンガーのイルカさんが、なごり雪の歌い方について、「歌詞に入り込み過ぎない様に、自分が雪になったつもりで歌っている」と言っているのを聞いて、なるほどなー と思いました。
でも、このJohnのように、自然に歌いながら聴いている人の心を打つというのは、難しいんだろうな と思います。何故 この曲に聴き入ってしまうのか? 私的な結論は、Johnの声なんだろうと思います。Johnの声って、何ていうか人を高揚させる声だと思うんですよね。Beatlesが初期に売れたのは、曲の良さももちろんありますが、私はJohnの声の破壊力が大きいと思います。Paulが上のパートを歌うことがおおく、しかもあの歌唱力ですが、それに下から互角以上に対抗するというのは、やはり凄いですよね。
などと、後づけでいろいろ考えはしますが、聴いている最中はいつでも、この曲にドップリ浸かってしまいます。