私の好きなロック 今日の1曲

私の好きなロック(主に洋楽、たまに邦楽)を毎回1曲ご紹介します。

100.Got Only Knows:Beach Boys (1966)

アルバム Pet Soundsより

 

ペット・サウンズ

ペット・サウンズ

 

 

このブログを始めたときから、1曲目はBeatles,50曲目はZeppelin,100曲目はBeach Boysと決めていました。

 

ブログの何回目かに記述しましたが、私は、Rock Musicは基本的に不良っぽくて不埒なのが好きです。反抗的とはちょっと違って、まあ分かりやすく言うとStonesとかAerosmithとかですかね。

 

そう言う観点からいうと、Beach Boysって、Californiaのお金持ちのお坊ちゃんたちという感じで、好きなタイプの対極にいるBandでした。若い頃、Beatlesのライバルだということで、一番有名なこの Pet Soundsを聴いたんですが、まずジャケットが、キレキレのBeatlesのジャケットに比べてダサいし、前半は全然良いと思わず、眠くなったのを憶えています。

 

でも、この曲はビックリしました。Rockがどうだこうだという次元を超えた、なんか高尚な音楽を聴いたような気がしました。

 

イントロからして、すでに不思議の国という感じ。このバックの不思議な演奏と、綺麗なボーカルの旋律が、何故か完璧にマッチして、聴く人を異次元に連れて行きます。

 

そしてBrianの天才性を感じる部分、2番が終わったあと、突然 全くリズムパターンの違う間奏が入ってきます。普通、こういう曲調の曲にこんな間奏入れようと思わないでしょう。しかもそれは一瞬で終わり、何事もなかったかのように、天上のコーラス。Mike Loveの低音が効いています。

 

そしてまた天才性、コーラスのあと、And god only knows what I’d be without you.If you should〜と繋がっていくところ。このさりげない繋ぎが天才です。

 

BeatlesはJohnとPaulという2人の天才がいて、お互い刺激しあいながら高まっていきましたが、Beach Boysは天才1人。しかも分かってないメンバーに「Pet Sounds」なんて罵られながら、1人でBeatlesに対抗していきました。しかもこのアルバムまたは未完のSmileまでは互角に戦っていたという。。そりゃー精神もやられますよね。

 

この曲は、そういう孤独な天才が、魂を削ってつくった、高い次元の音楽だと思います。