80.春だったね’73:吉田拓郎 (1973)
よしだたくろうLIVE’73の一曲目。
以前このブログで「サディスティック・ミカ・バンドが日本のロックのはしり」と書きましたが、本当の走りはこの人だと思います。生まれて初めて買ったLPも、この人のです。
でてきた頃は、フォーク・シンガーと呼ばれていましたが、そんな枠に収まらず、ロック・バンドとブラスをバックに、このライブでガンガン行きます。ボブ・ディランっぽいですね。
春だったね は、私が生まれて初めて買ったLP「元気です。」の一曲目でもあります。初めて聴いたとき、曲や拓郎のかっこよさにぶっ飛びました。このライブでは、バックがさらにロックぽくなっており、完全のロックのライブ・アルバムです。
きれきれのギター(何と高中!)とブラスに導かれて御大登場。ボーカルの音量が若干低い気がしますが、これも意図的でしょうか。スタートを抑えめに歌う拓郎(緊張?)も、カッコいいです。ちなみに、ボーカルはだんだんヒートアップしていき、最後の「望みを捨てろ」は、ほとんどがなっているだけ(笑)
なんとなく、感覚的な話ですが、この人が 日本で歌謡曲ではない売れる音楽を作って演った、最初の人だと思っています。