私の好きなロック 今日の1曲

私の好きなロック(主に洋楽、たまに邦楽)を毎回1曲ご紹介します。

72.Immigrant Song:Led Zeppelin (1971)

BBCライブのディスク2 の1曲目

 

BBC Sessions

BBC Sessions

 

 

ディスク2はスタジオライブではなく、コンサートの録音の様です。

 

兎に角スタート、司会がボソボソとバンド名を告げた後、間髪を入れずに演奏が始まりますが、始まった瞬間に世界の次元が変わります。各パートの音は綺麗に分離されているのですが、それでも凄い音の塊感。半径1m位の音の塊で頭をぶん殴られたよう。そこに、当時絶好調のロバート・プラントの雄叫びがくるのですから、たまったものではありません。

 

ライブで、これだけ音が綺麗に分離されて録音されていて、一曲目で、なんでこの塊感がでるのでしょう。まあ、だからZeppelinなんですが、塊になっていてノリがあって疾走感まであるのって、世にロックバンドは星の数ほどありますがこのバンドだけだと、超個人的に断言します。

 

しかもこの3人のタイミングが結構ズレたりすんですよね。普通ズレると「素人みたい、カッコ悪い!」となる訳ですが、Zeppelinだけはだれも指摘しない、「きっとワザとだろう、これがまたカッコいい」となる。なぜなんでしょう。Zeppelinだからとしか言いようがないですよね。

 

ベースも凄いけど、やはりジョン・ボーナムですよね。力だけならもっと凄いドラマーは幾らでもいるんでしょうけど、この人のように重さと疾走感という矛盾した要素を併せ持つ、というのはちょっと居ないんじゃないんでしょうか。

 

このCDは、最も勢いがある時期のZeppelinをとらえており大好きです。特にこの曲は何度聴いたことか。。

71.In the Dead of Night:U.K. (1978)

ファーストアルバム U.K.から

 

U.K.

U.K.

 

 

プログレ界の主要人物、ジョン・ウェットンビル・ブラッフォードが新たなバンドを組んだということで、ワクワクしながら針を落とした(古い! でも最近はまた話が通じる)記憶があります。

イントロから、「おーきたきた」。期待を裏切らない変拍子でのスタート。キーボードの刻みも、ロックぽくて素敵。

 

そして一聴してそれと分かる、ブラッフォードのタム。ウェットンのベースも野太く響いてきます。で、ボーカル。意外にハードロックぽくてカッコよく、「買って良かった」としみじみ思っていると。。

 

ギターソロ、なんじゃこれは!フレーズも訳わからんし、バイオリンのような、音と音が綺麗に繋がった、流れるようなソロ。ロバート・フィリップスもスティーブ・ハウも変態的ですが、これも凄い。ぶっ飛びました。こんな風に弾ける人、未だに私は他に知りません。

 

しかし、このホールズワースもウェットンも亡くなってしまいました。寂しいです。

 

 

 

70.Break On Through:The Doors(1967)

ファーストアルバム The Doors の一曲目

 

The Doors

The Doors

 

Doorsというバンドを初めて聴いた時のイメージは、「普通のロックバンドじゃない!」でした。この曲にしても、リズムはなんかレイ・チャールズみたいだし、キーボード・ソロはなんか変わってるし。

でも、ボーカルはロック以外の何者でもなく、なんか不思議な気がしました。

 

このアルバムには、Light My FireやThe Endといった、当時としては長いキーボード・ギターソロがあって、今は大好きですが、当時はつまらなかった記憶があります。

 

でも一曲目のこの曲は、聴いているうちにどんどん好きになりました。何が良かったのかと考えると、やはりジム・モリソンのボーカルの説得力だと思います。


やはりロック界においてシャウトがカッコいいというのは大きな武器だと思います。ロバート・プラントやイアン・ギランとは違う、地声のシャウトという感じ。

 

それにしても1967年というのは、ロック界にとってとんでもない年でしたね。

 



69.Wasted:Johnny,Louis & Char (1979)

ライブアルバム Free Spiritから

 

FREE SPIRIT

FREE SPIRIT

 

3pのロックバンドはカッコいい という話から日本を省みると、思い浮かぶのは圧倒的にこのバンドです。

 

このライブアルバムを聴いたときの衝撃は今でも憶えています。何とスタートは 君が代‼︎  ジミヘンの日本の後継であることを大胆にもこのライブで宣言しちゃってます。

 

そして、その後に続くこの曲が本当にカッコいい。3人とも当然メチャクチャうまいんですが、そんなことどうでもいいってくらい、ロックスピリットに溢れた演奏です。

 

Charは勿論 日本のロックの第一人者だし、Johnnyもすごいキャリアの人ですが、私が1番痺れるのはLouis。時が経ってPink Cloudになったあたりから、この人 浮浪者みたいな格好になってきますが、これがいい。

 

やっぱりロックは媚を売っちゃいけないなと思ってしまいます。

 

日本にもカッコよさと色気と不良っぽさをもったこんなバンドがあります!

 

 

 

 

68.Superstition:Beck,Bogert & Appice (1973)

アルバム Beck,Bogert & Appiceから

 

Beck Bogert & Appice

Beck Bogert & Appice

 

 

Billy Joel,Elton Johnときたら、次はStevie Wonderあたりかしら と思い、だったらSuperstitionかなと思ったとたん、こちらを思いつきました。

3Pのスーパーバンドは、CreamとかPoliceとかELPとかあり、全部このブログで取り上げましたが、スーパーという名称が1番しっくりくるのは、個人的にはこのバンドです。

 

とにかくもう、最初から凄い。Appiceはバタバタだし、Borgertはギンギンだし、Beckは相変わらず何やりだすか分からないし、そこにBorgertのちょっと気が触れたようなボーカルですから、もうたまりません。

 

普通3人でこれだけ好きなことやると、バンドとしての音はメチャクチャになると思うんですが、このバンドはなぜかそうならず、カオスが不思議な高揚感を醸し出します。

 

それにしても、Rockの3Pバンドって、絵になるというか、カッコいいですよね。

 

 

67. Goodbye Yellow Brick Road:Elton John (1973)

アルバム Goodbye Yellow Brick Roadから

 

GOODBYE YELLOW BRICK ROAD

GOODBYE YELLOW BRICK ROAD

 

前回からのシンガーソングライター(古!)繋がりで、エルトン・ジョンです。この人って、声がよくて本当に歌がうまいですよね。プロなんだから当たり前だろ と言われてしまいますが、フェスティバルのような複数のアーティストがでるコンサートとかで、この人が歌い出すと「うまいな〜」と唸ってしまいます。

 

この曲は結構複雑なつくりをしていると思いますが、それを感じさせない心をうつメロディです。

 

またこの曲が心に残る重要な要素に、裏声があると思います。男性の裏声は単に地声のでない部分を単に補っているだけのことが多いとおもいますが、この人の裏声は迫力があります。ウーウーウー アーアアーアーアーのところなんて、この曲のクライマックスと言ってもいいと思います。

ジョン・レノンにも対抗してしまうんですから、すごいですよね。ちなみにポールとは仲が悪いとか?



66.Just The Way You Are:Billy Joel (1977)

アルバム The Strangetから

 

The Stranger

The Stranger

 

 

まずはイントロのフェンダー・ローズ。この音がこの曲およびこの時代の、お洒落感を代表している気がします。

 

そしてBilly Joelの歌いかけるけれども、決して媚びないボーカル。メロディも心に沁みます。

リズム隊が入ってきたあと、2番からは天から降ってくるようなコーラスがきます。10ccのI’m Not In Loveをめざしていたとか? なるほど。

 

そして私が1番好きなのは次のサビ(?)の部分、メロディもサビも至極ってあるようでなかなかないと思います。このサビのメロディの起伏というか、押し引きが素晴らしい。Billyって 女性を口説くの得意だったんでは?

 

そしてSaxソロ、こういう曲のSaxってムード歌謡になってしまいがちですが、肩の力が抜けた、曲にマッチしたソロだと思います。

 

全体的な完成度が高い、何度でも聴いていられる曲です。