60. Oh, Pretty Woman:Roy Orbison (1964)
今日は、Roy Orbison
- アーティスト: ロイ・オービソン
- 出版社/メーカー: Monument/Orbison Records/Legacy
- 発売日: 2014/05/02
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よく神の声とか天使の声とかいいますが、それが実在するとしたら、私はロック界ではこの人の声がそれだと思います。
バックバンドの演奏は当時としてはとても激しく、Van Halen並です。イントロに引き続いて、神々しいOrbisonのボーカルが来ます。一聴 優しい声質なのに、入ってきた瞬間に曲の景色を変えてしまう位の迫力があります。
私がこの人の声を神の声と思ったのは、実はこの曲ではなく、Traveling Wilburysという、何とGeorge HarrisonやBob Dylanとやったバンドを聴いた時です。
全員がロック界の代表者であるこのバンドのなかでも、Orbisonの声は別格で、他メンバーが引き立て役に私には見えてしまいます。
私的に、声だけでいってしまうのは、ロック界では2人だけ。このRoy OrbisonとJohn Lennonです。
59.Roxanne:Police (1978)
ポリスのデビュー・アルバム Outlandos d'Amourより
レゲエのリズムは、この曲で初めて聴きました。小節の頭がどこなのか、分からなくなった記憶があります。
なんか変な曲だと思いつつ、今まで聴いたことないパターンだけど、カッコいいドラムだなと。
イントロ、ギターは四分音符を刻んでいますが、ベースが頭を弾かないし( レゲエの典型リズムですが)、続くボーカルがくって入ってくるので、エイトビートに慣れた体にはリズムが取れない!
と悩んでいると、サビは純粋なエイトビート。ポリスって、この何でもないエイトビートの乗りが何故かいいんですよね。一見 3人とも難しいことやってないんだけど、気持ちがいい。
ポリスで1番好きなのは、この一見シンプルだけど、なかなか出せない疾走感です。癖になります。
58.I Don’t Need No Doctor:Humble Pie (1971)
Humble Pieのライブアルバム Performance Rockin' the Fillmoreから
スティーブ・マリオットとピーター・フランプトンがいたバンドです。このアルバムはライブなんですが、音に迫力があって圧倒されます。そこにマリオットのボーカルがくるのですから、たまりません。
この曲は最後に入っていて、レイ・チャールズの曲ですが、大幅にカッコよくなってます。
まずはロックなリフに続いてスティーブのボーカル、ベースの重い音もよく聴こえます。
途中、ギターソロがくるのでこのまま突っ走るのかと思いきや、カウベル一発でリズムパターンを変えてくる このあたりの芸の細かさもおしゃれです。
そして再度二人のギターソロ。特に最初のソロ(フランプトン?)は短いけど意外にJazzyでカッコいい。
そしてマリオットの熱いボーカル。ロックの良さが凝縮された曲だと思います。
57.All Right Now:Free (1970)
三枚目のアルバム Fire And Waterから
今聴くとこのギターカッティング はフツーかも知れませんが、当時この掻きむしる感じは新鮮でした。重いドラムとギターに続いて、御大ポール・ロジャースのボーカルです。
当時まだ二十歳そこそことはとても信じられない説得力そして渋さ。サビでベースが入ってきて、これぞロックの王道。
間奏はまさかのスネア連打で、何が起こるのかと思うとあまり上手いとは思えないギターソロ、それに続いてベース。 特に何も起こらずにボーカルに戻ります。
でもその途中の盛り上がらなさを帳消しにしているのが、ギターカッティングの格好良さ、そしてポール・ロジャースのボーカルの説得力です。当時いろいろ出てきたハードロックのボーカリスト達とはちょっと違う、味をもったボーカルだと思います。
56. Theme for an Imaginary Western:Mountain (1970)
アルバム Climbing!の二曲め
- アーティスト: Mountain
- 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
- 発売日: 2008/02/01
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Mountainというのは、あのCreamをプロデュースしたパパラルディという人がいたバンドです。
CreamのStrange Brewという曲が私大好きなのですが、この曲を書きアルバムもプロデュースもしたと人ということで、かなりの興味をもって、このアルバムを聴きました。
このバンドのメインボーカルはレスリー・ウエストというまさにレスラーまたは熊みたいなひとで、ドスの効いた歌を歌いますが、
アルバム二曲めのこの曲は、パパラルディが歌っていて、いい声および綺麗なメロデイで泣けます。この曲はCreamのJack Bruceが書いたそうで彼も録音してますが、わたしはMountainバージョンが断然好き。
熊のようなレスリーもここでは非常に繊細なギターソロを弾いていて、幅の広いすごいバンドだなと思います。
55.Care Of Cell 44:The Zombies (1968)
アルバム Odessey and Oracleの一曲目
実は、こういう感じのバンドに私弱いんです。どういう感じかというと、一言で言うと ブリット・ポップ。よいメロデイとちょっと斜に構えたボーカル、それにこの湿った感じのドラム。
60年代のバンドをブリット・ポップとは言わないのでしょうが、はしりだと思います。ブラーとかは後継者なんではないでしょうか?違ったらごめんなさい。
ハープシコードのような鍵盤のあとに、このボーカルそしてブリティッシュとしかいいようのないドラムの音。アメリカンでは絶対にあり得ない組み合わせです。アメリカンが乾いてキラキラなのに対して、ジメジメではないけど、湿った感じ。両方好きですが、どちらかを選べ(選ばんでよい!)と言われたら、迷わず後者を選びます。
途中、ボンボンとちょっとビーチボーイズっぽい上手なコーラスも一瞬聴かせながら、「フィ〜ル ソー グッ」と泣けるフレーズ。やはりロックはイギリスが好き!
しかしこのアルバムだした後にすぐ解散してしまったのに、未だにそれなりに有名なので、好きな人 意外に多いのかしら。
54.Sunday Morning: The Velvet Underground and Nico (1067)
アルバム Velvet Underground and Nico の一曲目
- アーティスト: The Velvet Underground
- 出版社/メーカー: A&M
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パンクの走りとも言われていたアルバム、初めて聴いた時かなり身構えましたが、予想に反して妙に穏やかかつ爽やかな曲で始まり、びっくりしたのを覚えています。
まずはオーゴールの様な平和な音色のイントロ、それに続いて夢の中で歌っているようなボーカルです。メロデイも綺麗でポップ。
2番から、ボーカルのエコーが深くなり、さらに深い夢の中から歌っているよう。よく聴くとバックでNicoと思われるコーラスやバイオリンも聴こえてきます。
アルバムではこの後、かなり過激な歌詞や演奏の曲が続くのですが、最初にこういった幻惑的な曲を持って来るのがかっこいい。この曲の裏に実はなにか隠れているのかしら とかいろいろ考えてしまいます。